第9回
日時:平成11年7月17日(土)午後7時
場所:東北大学歯学部病院第二会議室
講師:東北大学歯学部口腔細菌学講座 菅原 俊二 先生(14回生)
演題名:歯周病関連細菌による歯周組織溝成細胞活性化のメカニズム
<抄録>
歯周組織の炎症反応つまり歯周病は、細菌外毒素が直接宿主の細胞にダメージを与えるのとは異なり、その炎症が誘導されるためには歯周病関連菌による宿主細胞の活性化という重要なステップが存在している。
本セミナーでは、歯周病関連菌とその菌体の特徴について、また、それら菌体成分がいかに宿主の細胞、特に歯周組織を構成する細胞を活性化するか、そのメカニズムについての最近の研究成果を紹介し、歯周病発症との関連について考察していきたい。
<概要>
予備知識として、歯周ポケット内などの細菌構成についてお話がありました。特に、最近注目されているPorphyromonas
gingivalis(
P.g.)の歯周組織への活性物質として、内毒素・免疫応答抑制作用物質などを挙げて説明を受けました。内毒素(Lipo−polysaccharide:LPS)は他の細菌と異なる構造を持ち、それが作用にも影響しています。先生が最近行った実験では、歯肉由来線維芽細胞はLPSと結合するレセブターであるCD14が、細胞によってかなり発現に差があり、現在もいろいろな方面からその原因を探っているとのことでありました。その他上皮細胞・破骨細胞、P.g.のプロテアーゼであるgingipain
2種について説明がありました。
