卒後研修会セミナー

第4回

日時:平成10年4月25日(土)午後7時
場所:歯学部附属病院第二会議室
講師:東北大学歯学部歯科保存学第一講座  米田 栄吉 先生(5回生)
演題名:歯肉増殖症について

<抄録>
 従来から、抗てんかん薬フェニトイン(アレビアチン,ダイランチン)の副作用として歯肉増殖が知られております。近年、高齢化社会に伴って高血圧患者が増加し、その治療に用いられるカルシウム拮抗剤ニフェジピン(アダラート)は良く効くことも相侯って、医科領域で処方される機会が多くなっております。この薬の副作用として歯肉増殖が歯科で注目され始め、その治療や研究についての報告が増加してきました。このほかにも、免疫抑制剤シクロスポリン(サイクロスポリン)が歯肉増殖を引き起こすことが知られています。今回、これらの症例の紹介と、なぜ薬物によって歯肉増殖が起こるのかについての私見をお話ししたいと思います。

<概要>
 3世代にわたる家族性歯肉増殖症や薬剤による歯肉増殖の例が紹介されました。ダ  イランチン投与を受けている仙台市内の入院患者を対象に、各種の試行を行ったところ、プラークの付着だけが歯肉増殖の原因ではないと考えられました。現在、これらの点を明らかにすべく、細胞表層のカルシウム・イオンチャンネルについて研究していると紹介がありました。