卒後研修会セミナー

第11回

日時:平成12年7月8日(土) 午後7時より
場所:宮城県歯科医師会館 
講師:東北大学歯学部歯科補綴学第一講座   菅野 太郎 先生(23回生)
演題名:「磁石の歯科応用」

<抄録> 歯科領域で用いられている磁性アタッチメントを、可撤式クラウンブリッジ応用するには様々な問題がある。そこで、当講座では、白金鉄系磁石合金を歯科鋳造し、外冠自体が磁石となる新しい可撤式補綴物の開発を行っている。今回は、この合金が歯科用合金として応用可能かどうか,基礎的な検討を報告するほか,現段階の条件で作製した鋳造体の臨床例を報告し,今後の研究の展望についても考察したい.また、磁性アタッチメントについても、補綴分野だけでなく、ネジ式歯根挺出装置へ応用した臨床例を紹介したい。

<概要> 講演の最初は、磁性材料が使われている歯科分野とその説明がありました。後半の症例報告にもありましたが、沈下している歯の挺出に矯正力として磁性アタッチメントを応用した研究はすぐ臨床で使える方法だと思われます。抄録にもありますように、可撤式クラウンブリッジに応用するための基礎的研究結果、材料の選択(内冠―磁性ステンレス鋼、外冠―白金鉄系磁石合金)・製造工程(鋳造→溶体化処理→時効処理→着磁)・添加物の効果などについて、お話がありました。